入社3年目までの社員7名を集めた勉強会も今年は11月末で最終回。
毎月2時間、副店長から原価率や値入、販売にまつわる係数の学習が1時間。
私は食全般、添加物や表示、社会常識などについて担当しています。
今回は『到知 2019年7月号』(到知出版社)から「小が大に勝つ経営」という群馬県高崎市のスーパー「まるおか」の丸岡守社長、福井県福井市のダイニング・コンビニ「大津屋(オレボ)」の小川明彦社長の対談が教材です。
B5版10頁の記事をあらかじめ配布して、印象に残った箇所、現在の自分や所属部門を通して感じたこと、店全体や新店のイメージなどを発表してもらいます。
まずは小見出しごとに順番に音読。
つかえて読む子、漢字が不得意な子、すらすら読める子などさまざまで、国語力を養うつもりで資料は読み上げさせるのが基本です。
開口一番、「ナショナルブランドを扱わず高品質な商品にしぼっている『まるおか』はあいざわに似ている」
おいおい、こちらがお手本にさせていただいているんだから、余所では絶対にそんなことは言わないように(笑)!
「市内の他店にない安心安全、高価だけれど美味しい商品をロスが出ても粘り強く売り続けて定着させていくところなど、ウチの店の方針がよりよく理解できた」
「常に新業態を生み出し続ける大津屋さんと同じく、新店は何か新しいことにチャレンジしなくてはいけない」
「『まるおか』の鮮魚部では定期的な本まぐろ解体で集客や売上げをつくっている。青果部門として現在は特徴を出しづらい状況にあるが、企画を考えていきたい」
「あいざわが食品添加物に頼らない『自然の味』商品を販売していることは大きな強み。でも日配品は常に消費期限との戦い。安心安全な商品は総じて見た目が地味でお客様に美味しさが伝わりづらい。新店になる前のいまからでも取り扱い商品を増やしたり、旨さを伝える工夫をしていきたい」
業務にも少しずつ慣れ、課題に仮説を立てて実行する仕事の進め方がわかってきたのかな。
しっかりと自分に引き寄せて考えてきてくれたこと、取り組むべき問題を見つけたり、臨もうという意識がありがたかった。
こうした前向きな気持ちを伸ばして、彼らが楽しくやりがいを持てる店をつくらなくてはなりません。
「オレボ」の豊富なメニューのバイキングを見たら、コンビニや定食屋という概念が吹っ飛ぶだろう。
活き活き、きびきびと働く従業員さん、逸品ばかりの品ぞろえの「まるおか」に連れて行ったら何というだろう。
機会をつくって研修に連れて行きたい。
足を運んで勉強するフットワークを身につけさせたいと思いました。
自主的に学習することと学ぶ喜びを習性とできるように来年も続けていきます。
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